子宮筋腫体験記 

子宮筋腫体験記⑨ 手術当日

毎日21時就寝。やることはない。食事は健康な和定食。

昨夜からは点滴のようなポカリのような液体やゼリーを飲んでいる。

 

この生活を二日も続けたら、すっかり元気になった。

朝も清清しい。

この日は大雪だった。みんな出勤できなかったり、会社が休みになったり、バタバタしてたらしい。

何人かの友達から「東京雪すごいみたいだけど、大丈夫?」と連絡がきた。

「今日は外出予定ないから大丈夫だよ、ありがとう」と本当のことを返信した。

 

手術のことは、あまり周りに言えなかった。どうなるか分からない。

誰に言うかすごく悩んだが、身内・親友とその前後で会う予定のある人にだけ伝えた。

 

いよいよ手術。

家族も、そして同じ手術を受ける患者友達もいる。

先生も看護師さんも病院も万全。何も心配することはない。

 

朝8:50から患者友達と一緒に、一般外来に行く。

管が入るようにケイカンをスポンジで広げてもらうためだ。

 

いつもドンと構えている先生。

「あれ、おかしいなぁー」

なんか様子が違う。

「どうしたんですか?」と聞いてみた。

スポンジが入らないんだよね。ちょっと角度がきつくて。まぁ手術の時間が少し延びるけど、広げなくてもできるからこのまま病室に戻ってて下さい。」とのこと。

 

そうなんだ、何かが予定通りに行かなかったんだ。

それがすごく気になってしまった。

 

少しそわそわしながら 午後1:30の手術を待つ。

トイレを済ませておく。

もう何も飲まないし、食べない。

 

いよいよ手術室へ。ベッドのまま運ばれる。

ギリギリまで妹がついてきてくれた。

 

では、ここで待ってて下さいねと看護師さんに言われ、妹と別れる。

 

手術室に入った。

あの天井の光。殺風景な空間。

 

「麻酔で死ぬ人もいるよ」

急にその言葉を思い出し不安になった。

もしかしたら、これが最後かもしれない。

もう戻らないかもしれない。

 

私の人生、これでよかったのだろうか、、、

 

そんなことを考えたら、涙が止まらなくなった。

 

看護師さんが話してくれた。

「私、去年 手術したんです。この仕事しているくらいだから、大丈夫って分かってるのに、手術の前に泣いてしまって。不安な気持ち、よく分かりますよ」と。

 

そして先生が来た。

泣いている私を見て、

大丈夫ですよ。任せて下さいね

「何か好きな曲はありますか?」と。

曲名は分からなかったけど、たぶん松任谷由実さんの曲が流れていた。

私は好きな曲はたくさんあるけど、考える余裕がなくて、この曲で大丈夫ですと言った。

 

麻酔かかりますよ。どうですか?

まだ意識あります

 

目が覚めた。先生の顔が見えた。

「先生、手術よろしくお願いします」

もう手術は無事終わりましたよ。お部屋でゆっくりしてくださいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

時計の針が2時半だった。

1時間経っていたようだ。

 

全身麻酔ってすごい。

本当に何も記憶がない。

意識が飛ぶ感覚すらなかった。

 

そして先生や看護師さん、本当にすごい。

終わった後、尿管が痛いだけで、それをはずしたら何も痛みがなかった。

血も少ししかでなかった。

 

その日の夜はおかゆだったけど、おかずもあるごはんを食べた。

何事もなかったように日常生活に戻れそう。

あっという間だった。

 

医療技術も、医師も、看護師も、私の想像以上でありがたかった。

そしてそばにいてくれた妹や患者友達にも感謝。

=2018年1月22日=

 

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